「やりたい」をやる場所

アルケー

そのサイトに、「僕」がいない。
宝さんインタビュー

今から約3ヶ月前、宝さんから「手持ちのキャッシングサイトのほとんどが低品質ペナルティをうけて報酬が激減しました」という連絡をもらって。

それからしばらく音沙汰がなく、「また新規でキャッシングサイトでも作っているのかな。」と思っていたら、「新しいサイトができました」と言って宝さんが見せてきたのは、「便秘解消のサイト」でした。

収益が落ちる中、なぜ「キャッシング」というテーマではなく、「便秘」でサイトを作成するに至ったのか?興味が出たので、仙台までインタビューに行ってみました。(インタビュアー:たかぽん)


<プロフィール>宝/仙台在住。薬剤師として、調剤薬局で働いた後、独立し、メディア運営を手掛ける。

――宝さん、報酬が減った状態で、なぜキャッシングサイトではなく、便秘解消のサイトを?

宝 そうですね。キャッシングサイトが飛んでなぜ便秘サイトに移ったかという話しですが、サイトが飛んでまず行ったことは、低品質の解除に向けた対応でした。解除してみようと思ったのですが、あまりにも記事数が多く、どこを解除するべき場所なのかわからなくて。

――何サイト飛んだんですか?

宝 6サイトです。比較的大きいサイトも飛んでいるので、訳がわからなくなって。ということで、直すことをあきらめました。低品質の解除を一回あきらめて、新しいサイトを作ろうと思って、ライバルサイトを見にいったんですよ。そしたら、昨年の9月あたりからキャッシングの新規参入がやたら増えていたらしく、しかも勝てそうな相手ではないくらい品質が高いサイトが上がってきていたんですね。それでも、(収益を出すためには)10位以内にねじ込まなければいけないじゃないですか。

――はい。

宝 これ、入れないかも?!という思いに至りまして。それでも一応やりましたけど。

――やったんだ。

宝 はい。過去と同じやり方でやったんですけど、すぐに上がらなかったので、これはダメだと。新しくちゃんと作らななければいけないというのはわかったんですよね。やるのであれば、1つのサイトに突っ込むのがよいかなということで、お金丸に突っ込んでいたんですよ。

――なるほど。

宝 お金丸に突っ込んでいって、どうすればライバルのサイトより上のものを出せるか、めちゃくちゃ考えて、自分の中で今できることをすべてやったんですね。

で、「どやっ」って出したんですよ。まあすぐに評価はされないにしても、やっぱり「どやっ」ってがんばって出したものをライバルと比較しても、ほんのちょっとの差なんですよね。そのほんのちょっとの差をGoogleがどうやって評価してくれるか考えると、過去にあるサイトやドメインのパワーだったりが評価されてしまって、僕の勘違いかもしれない程度の良いであろうと思っているページは、Googleに理解できなるのか疑問に思ってしまったんですよね。

――はい、Googleが。

宝 そのときに(自分が)何やってんだろうって思ったし、逆にそこにねじ込んだところで僕以外のサイトがやってくれていることがいっぱいあるのに、なんでわざわざ俺がそこに行かなくちゃいけないのかと思ったんですよ。

――なるほど。

僕のサイトがなくても、ユーザーは困らない

宝 僕がいなくたって世の中の人たちはハッピーじゃないか。そこに意味があるのだろうかとも考えました。意味があるコンテンツを出していったつもりではあるが、Googleがそこをちゃんと評価してくれるかどうかは僕ではちょっとわからない部分がすごいあって、「良いコンテンツとは」というところに立ち返ったんですよ。

――はい。

宝 僕の中で良いコンテンツっていって作ったけど、独りよがりの良いコンテンツだったのではないか?って思ったときに、俺しかできないことって何だろう?というところまで、さらに戻ったんですよね。

――なるほど。

宝 キャッシングとか儲かるとか一旦全部ぶっとばして、個性爆発じゃないですけど、宝爆発するの何?っていうところに戻ったら、たまたまその「便秘」っていうのが見つかったということなんですね。

――それはどういうアプローチで?

宝 アプローチは当然僕の経験値があること、それは薬剤師であったという経験値と便秘だったという経験値。この2軸ですね。

――自分が培ってきたこととか悩んできたことであれば、自分にしか出せないものが何かあるのではないかみたいな。

宝 そうですね。っていうのと、興味関心が一番強いというのもあります。

―― 便秘の友達がいるとか、そういうわけではなくて、ふと思いついたということですか?あっ、これいけるんじゃね?っていう。

宝 そうですね。いけるんじゃね?すらも思わなかったですね。僕が書けるんだったら、これしかない。

――そんなに。

宝 はい。逆に今回はキャッシングで自分の中ではめちゃくちゃがんばってやりました。ライティングもがんばったし、一次情報もがんばったし、インタビューもしたし、もうこれ以上なにができるのかな?と考えていました。そのときにできた記事を自分で見てみて、悪くはないんだけど何かが足りないと思ったんですよね。そして感じたのは、ここには熱量が足りないと思ったんですよ。

――なるほど。一生懸命調べたことは書けるけど。

宝 要は僕が乗っていない。


宝 誰でも書けるようなことを誰でも書けるように書いてあるわけで、作ったものを見た瞬間に、誰かが見てパクろうと思えば、リライト上手な人だったら、パクれる。

―― はい。

宝 それを見た瞬間に、時間を掛けてお金も掛けて頑張ったのに、パクることができるようなものしか俺は作れないのかと。そういうところにすごい疑問がありました。それ自身は悪いものだとは思わないんですけど、そうじゃなくて僕しかできないことをすごい考えたら、僕がしゃべるしかなくなっちゃったんです。

――なるほど。それ、ちなみに便秘って思いついたときに、その時点で便秘ってアフィリで儲かるのかな、儲からないのかなっていうことは考えなかったんですか?

宝 一切考えてなかったですね。

――なるほど。乳酸菌サプリがあるのかなーとかなんとなく僕も思ったんですけど、まあ、別にそこは特に、最悪アフィリで儲からなくてもやっていたということですか?


宝 そうですね。それはもうあの、お金丸でがんばり過ぎちゃって、消化不良を起こしちゃっていて、何かで一回ガス抜きしないとダメだし、逆に言うとそこまでがんばったんだから、他のジャンルでは自分ではどんなことができるんだろうっていうのを試してみたかったという腕試しの部分がありましたね。

――なるほどですね。

宝 パクりたくてもパクれないものを作ってみたいと。そんなことを考えて作ったものはどんなものだろうと1ページを最初に作ったんですよ。トップページを。で、見たら「あれ?悪くないんじゃない?」と思った(笑)

▼宝さんが制作した便秘解消プロジェクト
http://benpi-project.com/

 

――正直、僕が見た最初の感想は、デザインが特別すごいわけでもない。何かツールがあるわけでもない。でも、文章は自然とすっと入ってきた。お金丸の文章より「いいな」と思ったんですよ。それは、多分宝さんのライティング力が著しく向上したというよりは、むしろ自然と出てきた文章だから、文章力以上の何かがあり、心に自然と入ってくるものがあったのかなって。

宝 そうなんですよね。

――宝さんも書いてみて、結構いいじゃんっていう。

宝 日本語的に間違っていない文章なだけだと、パクれちゃう文章になっちゃって、なので、それにプラスアルファするのって何だ?ってすごく考えたら、自分を乗せるしかなくなったっていう。

――はい。

宝 じゃ、本心からやれることって何なんだろう?っていうところで、自分の本心を書くんだったら、収益とか考えちゃダメじゃないですか。

――はい。

宝 収益考えないで、好きなように書くと。っていうか、好きなように書きたかったんだと思います。

――内から好きなことを書きたいという気持ちが出てきたということですか?

宝 出てきたっすね。きれいな文章ではなくて、書きたい文章を書きたかった。

―― なるほどね。ユーザーからメールが来たじゃないですか。「あなたのサイトから買いたいから、おすすめの乳酸菌のサプリを教えてください」と。

宝 はい。まだ、サイトを開設して間もない時に、コピペできないように画像処理をしていた問い合わせメールアドレスから下記のような問い合わせをもらったんです。


キャッシングやカードローンでも、質問はいくつかありましたけど、こんなメールは初めてで、「あなたのサイトから買いたい」と言っていただいた気がして震えました。

広告提携がまだだったので商品紹介は直接お客様に教えました。

 

立派を目指す必要は無い

――僕、いつも思うんですけど、アフィリエイトサイトに訪れるユーザーってこのサイトがアフィリエイトサイトか普通の情報サイトかってなんとなくわかっていると思うんですよ。で、なんとなくわかっている中で買っている人も中にはいると思っています。じゃ、そのときにどういうことが大事になってくるかというと、何でこの人はこのサイトを立ち上げたんだろうっていう動機で、アフィリエイトの仕組みを知らない人もいるから、この人が儲かっているとかはわからないと思うんですけど、なんとなく広告に加担しているなっていうのはわかっていると思うんですよ。それをわかりながらもその人がそのサイトを立ち上げた動機というものをユーザーは無意識で感じ取って信じるか決めているところがあるんじゃないかなぁと思う。

だから、立派なデザインっていうのは僕は違和感があるんですね、要は、「○○に悩んでいて、私はこのサイトを立ち上げた」という個人の思いで作ったはずのWEBサイトに、なんでこんなにお金が掛かってるんだろうっていう違和感みたいなものを無意識に感じとってしまうと思っている。こう考えると、法人でやる際には、法人なりの出し方というものがあるとも思う。

宝 わかるところがあります。相談した手前何とも言えないですけど、なぜシリウスを選んだのか、なぜあのテンプレートを選んだのかというと、またお金丸の話に戻るのですが、お金丸をやったときに、きれいなサイトでいろいろ深いことが書いてあれば、何か起こるのではないか?っていう妄想だったんですよ。

妄想でやってみたところ、ワードプレスほぼ触ったことがなかった自分にとってレベルが高いことで、やったことがなかったことも多く、作成速度がめちゃくちゃ遅くなっちゃったんですよね。記事を作る以外の作業がかなり多くなり、サイトで伝えることの前の問題が発生しました。仕方がないので、それをやるためにワードプレスの設定や記事の入れ込みなどをほかの人に頼むっていうフェーズが発生したんですよ。

これがすごい思った以上の足かせになってしまって、思ったように言いたいことが言えないというのがストレスだったんですよね。お金丸を作ってみてデザインをよくすることに関して違和感があって、むしろ、はてなブログじゃないですけど、シンプルで中身さえあれば、世の中に響くものは作れるはずなんだから、そこは気にしないで、シリウスのむしろデフォルトで良い。

そこの中で、何か伝えられるもので、速く自分の思い通りに、世の中に提供できるものが作れるのであれば、そっちのほうを選択するべきだと思ってあれにしました。

――なるほどですね。少なくとも便秘サイトは宝さんの等身大感が出ていると感じましたよ。僕は。何か心の贅肉が取れた感じ。

宝 pingaちゃんがブログで、私は真心SEOだよと言ってましたよね。彼女は謙遜して、私の人生ってすごく平凡だといってます。でもそんな中でもいろんな困ったこと、悪いことがあったりするから、その題材について記事を書くようにしていると。自分に起こったことを自分の言葉で書くからアクセスがくるよって書いてたと思うのですが、まさしくその通りだと思ったんですよね。

――はい。

宝 自分の体験が種となって、サイトを作るから僕にしか言えないことになる。その種を咲かせていくっていうことなのかなと思いました。上手な人は実体験がなくても、儲かるからやると言って、そのジャンルを上手にやっていく人っているとは思うんですけど。

――そうですね。たとえば、キャッシングが儲かるってなって、そこから自分の中で独自性を付加して作っていける人はいるとは思いますね。

宝 それができる人だったらいいんですけど、僕には残念ながらその能力がまったく皆無で(笑)。

――そこまで器用ではなかったと。

宝 不器用でした。ただ、おそらくそれだけだと思います。

――お金丸をはじめてみたときに、宝さんがそういう思考過程を経たというのがなんとなくわかったんですよね。まずキャッシングから入って、そのキャッシングの中で何か良いことをしなければいけない、立派なことをしなければいけない。だからFPさんの診断ツールが入ったりとか、できるだけキャッシングせずにやる方法を探しましょうって。僕が、すごく思ったのは、宝さんが今出せる量に対して、大きすぎるんじゃないかなと感じました。

宝 そうなんですよ。結局、僕がわからない分野やあまりにも興味のない分野は、誰かにお願いして書いてもらうことになるんですよ。そうすると、僕が記事内容の良しあしを判断できるような内容じゃなくなっていって、FPさんが書いた記事を僕の知識じゃ判断できないんですよね。っていうのが、すごい違和感があって、良いものを出したいんだけど、出したときには、もう僕の手から離れているし。なんじゃいこれ?って(笑)

――なるほどね。

宝 という感じでいろいろとありました。でも、逆に言うと一生懸命やったから、見えてきたものがあるんじゃないと。大量生産ブラックSEOをやってたころは、ぶっちゃけて言うとそこまで頑張ってなかったんですよ。

――なるほど、そこで初めて自分と対話して、何か違うなって感じるのも対話していないと感じられないじゃないですか。

宝 コンテンツの質のことを考え始めたら、
どうしたら、もっとお金丸良くなるんだろう、
どうしたら、もっと世の中のために僕が役に立てられるんだろう、
どうしたら、専門家に書いてもらった記事を良い形で提供できるんだろう

とこねくり回してやったんですけど、結果、まだ納得できる形が見つけ出せていないのがお金丸の現状ですね。当然、今後もやっていきますし、あのサイトはすごい勉強になります。ライバルもいっぱいいるので考える源ですね。

――なるほど、それは必要なブレであったということですよね。

宝 ブレというよりは、僕にとっては必要な壁だったのかな。むしろ、今までもっとコンテンツの質についてやってこいよっていう話なんですけどね。

――そこはブラックハットとか、いろいろなところにかき消されていくというところはありますよね。

宝 過去うまくやれてきたやり方で、なんかうまく行っちゃてて、本当に運が良かったと思います。ただ運が良くて、大量に中古ドメイン取って、どれかが当たって、どれかが上がって、いうのを大量にやったから、数値だけがたまたま出ただけで、そこにコンテンツの内容なんてなくて、ただのやり方でした。

お金と不安

――宝さんって、もともと薬剤師で、薬剤師のコンテンツって書けるわけじゃないですか、これまで何でそこにいかなかったですか?

宝 僕の先入観だったと思います。というのも、アフィリエイト初心者だった時のガラケー時代、一番最初に作ったサイトも便秘のサイトだったんですよね。そのとき広告の中身を見たんですがしょうもない商材しかなかったんですよね。便秘からちょっとずらして、便秘を治して痩せる切り口の商材でもパイナップル酵素で3日で5kgやせるとか、っていう商材しかなくて、広告自体がナンダコレっていうイメージ。健康系ってその会社が儲かるためだけの、だます商品っていうイメージがそこで付いてしまって、どうしても僕の本心からオススメできなかったですね。

どうしてもできないというところからスタートしていて、でもやり始めるとアフィリエイトに可能性を感じてしまい、アフィリエイトをやり続けるために、収益を出さなくちゃいけなくなって、いろいろやった結果、たまたまキャッシングで結果が出てしまった。結果が出てしまったから、そのまま続けていた。っていうので、そのままずーっと来たんですけど、ちょうど6サイトもぶっ飛んで、収益もかなり減ってしまって、さらに戻せないタイミングだったんですよ。

――3分の1くらいになったんですか?

宝 4分の1~8分の1のどこかです(笑)。まだ下がると思います。下手すると8分の1にはなるだろうなと。

――その中で、焦りみたいなものはないんですか?

宝 ありますよ、それはありますよ(笑)

――ありますよね。それでも、便秘のサイトは中古ドメインとかでリンクは張ってないんですよね?

宝 はい、張ってません。まだ広告も掲載していません。

――そこで何でその、今も話していて余裕を感じるんですよ。宝さんの中で、ひと呼吸を置けている感があるんですよ。

宝 なんですかね。まず、サイトが飛ぶことに関しては、さんざん飛ばしてきたんで、カレーは飲み物、サイトは飛ぶものですよね(笑)。っていうのもあるし、収益だけを求めていた自分に去年の夏は違和感を抱いていて月800万も売り上げあっても、こんなの運だしって心の奥底で思っていました。いつかなくなるって覚悟していた部分はありますね。

そのときが来たんだっていうふうに思っていますね。だからそれほど焦ってはいなように見えるんだと思うんですが、いくら覚悟してても売り上げ失うことって悲しいことなんで、たかぽんさんにお会いする前は、悲しみに打ちひしがれたときもありました。でも僕の収益がなくなったりとか、僕がお金がなくなっても他人から見た僕は僕だと思うんですよね。

――はい。

宝 だから、稼いでいない僕でも僕は僕だし、稼いでいたって僕だし。人の価値って変わらないと思うんですよ。


(※既に二人とも大分酔ってます)

――お金に対する不安というものはそんなにないんですか?

宝 まあ、何とかなるんじゃないんですかね(笑)。

――その通りだと思うんですよ。何とかなるっていうのはほんとその通り。

宝 がんばればなんとかなると思うんですよ。ダメだったら何とかするし。

――なるほど、なるほど。変な焦りもなく。

宝 むしろ、今までやりたいことに目をつぶって大量生産に走っていたことに違和感があったから、やりたいって思うことに、向き合えて、正直にやっていることのほうがスッキリしていて気持ちがいいですよ。

――なるほど。そこの心の贅肉が取れたのは、キャッシングサイトが飛んだっていうことが・・・。

宝 そして戻れなかったということが・・・(笑)。

――宝さんの中であったモヤモヤを何か、すっと取り除いてくれたんですかね。人間戻れるってなると、だめだと思っていてもやり続けるじゃないですか。

宝 戻れないってなったら、覚悟決めるしかないですよね。でも要はただ格好悪いんですよ(笑)。やることがなくなっちゃっただけですから。

――戻せなくなっちゃったから、もう独自でやるしかなくなっちゃったっていう。

宝 格好良いことなんか、1個もなくて、ただただ、いろいろやって、ブラックSEOができる人もいれば、組織化ができる人もいれば、それをすればいい。いろいろな手段の成功方法があると思うんですけど、ただ僕に残された1個の道がここにしかなかったんですよ。

 

組織化について

――最後の質問ですけど、「組織化」について宝さんはどう考えていますか?今は、ほぼ個人でやられていると思うんですが、最近は、従業員を多数雇用しているアフィリエイターも増えてますよね。たからさんはどういう考えでサイトを作っているんですか?

宝 組織化は憧れて始めてみましたけど現状は失敗ですね。年末に内勤さんを含め、外注さんと揉めまくってしまって、なんでそんなことが起こったんだろと考え、たくさん反省しました。まとめちゃうと、僕の仕事への熱量の問題でしたね。

もう一つ思ったのは社長の適正で、内勤さんとか外注さんとかをいっぱい抱え込んで、上手にやっている人たちの成功例は、おそらく僕の中では2個あって、一個は社長にカリスマ性があって、魅力的で、この人だったら付いていきたいなって思ってもらえる人の会社、ともう一つはすごい頭が良くて、ロジカルでこの人の下だったら、付いていて間違いないだろうって思う人の会社、もしくはその二つがうまく同居しているパターン。そういうトップがいる会社は下が付いてくると思うんです。

僕には残念ながら、カリスマ性もありませんし、バカだし(笑)、ということで、誰も付いてくる要素がないんですよ。ブラックSEOでキャッシングサイトを作っている時は、飛ぶサイトに対して熱量は低いですし、それを作るのに無理やり外注さんを付き合わせてしまっていました。僕の情熱もないのに、レベルの高いお願いするから、向こうだって嫌になるじゃないですか。そういうことなんだろうなって思ったら、このやり方ではもう頼めないし、内勤さんは雇えないし、誰かを不幸にしてしまうし、自分も不幸になるって思いました。

そう考えると、なんかみなさんに申し訳なかったなって思いましたね。僕、本来トラブリたくない人間なのに、トラブリまくってすごく消耗しました。そうはいっても僕に起こることは全部自分のせいじゃないですか。そこを考えると、僕の熱量の低い仕事を、僕が楽に儲かるために外注さんや内勤さんを使っていたことに問題があったっていうことだと思うんですよね。

僕がやりたいことに共感してくれる人が回りに集まってくれて、それを協力してくれるっていう組織だったら、いいと思うんですけど。

先日、小川さんと話をしたんですけど、組織で支配するというのはピラミッド構造だから、上から支配していく、っていうスタイルになるので、上に立つ人は支配力がないといけないんだけど、宝さんはサークルタイプだよねって。要は誰が偉いわけでもなく、ワンピースのルフィみたいで、ルフィって偉いわけではなくて、みんながルフィの夢に向かってやっていくじゃないですか。そういう同じステージにいる人たちがサークルになってやっていくというスタンスであれば、もしかしたら、うまくいくかもしれませんけど。僕にとっては、僕が上で誰かが下にいるというスタンスが、あまりにも不自然。

――ちょっとそれをやっちゃったってことですよね?

宝 そうなんですよ。それをやっちゃて、しかも下の人たちがすごく能力が高い人を選んでしまったんですよね。

――なるほど。

宝 そうすると、指示がだいぶ適当になってしまうので「こいつ大丈夫か?」って思われますよね。そしてダメな部下の場合、今度は僕が何度も説明しなきゃいけなくって「こいつ大丈夫かな?」ってなる組織。これ結局、どうやったってうまくいかないんですよ。

で、新しい便秘のサイトについては、手伝ってくれる人には、僕はこういう世界を作りたくて、そのためにこういうサイトがあって、僕にできないことだけをお願いします。って言っています。

――今、何をお願いしているんですか?

宝 看護師さんと栄養士さんと高山さんに骨格の話しとか、ストレッチとか。僕は薬や腸の動きはわかるんですよ。それ以外はわからないので、食物系は管理栄養士さんにお願いして、病院の中で何をやっているのかわからないのでそこを消化器科や肛門科にいた看護師さんにお願いしています。

――ランサーズとかで見つけたんですか?

宝 はい。こちらのサイトを見せて、やってほしいことの猛烈アピールですね。こちらから無理に仕事をお願いしている流れなので、最初はやる気が無かったんですよね。でもそれぞれのページにオリジナルのキャラクターをつけて、ライターさん自身が噴き出しでしゃべるという形でライターさんを主役にしたんですよ。しかもページ中で主役になる前に、僕が一回出てきて、

「今回は看護師の○○に、病院で○○検査をやるときにどういうことをやっているのか?ということを聞くことにしました。」

「こんにちは看護師の○○です。」

このようにサイト初めの文章を作っています。これを見せたときに、彼女はびっくりして、「すごく感慨深いですね。このような構成にしてくれてうれしいです」みたいな感じで、喜んでくれました。そうしたら、自分が書いた原稿に対して、後からやっぱりこのように修正してくださいといった感じで僕が精査するのではなくて、率先してチェックしてくれるようになりました。

栄養士さんも同じですね。男性の方で最初はやる気がなくて、メールも3日後に返信があるとかで大丈夫か不安だったのですが、1回電話で打ち合わせをして、サイトの目的をしっかりと伝えてました。ページでも同じようにキャラクターを設定して、主人公になってもらうと書き方の指示とかはあまり細かくしてないのですが、いい文章が上がってくるようになりましたね。

サークル感ってこれか!っていうのがなんとなくわかったような気がしました。今までの記事の指示だしは「こういうのを作ってください」って言って、上がってきた物を精査して、「書き方がダメなんでもう1回書き直して!」とか「ここ誤字でした」っていうやり取りしていたんですけど。
 

――その人が主役になったら、自分で見返すということをやってくれた。

宝 こういう風にページを作ったので、見てみてくださいって言ったら、「もうちょっとやり直したいです」って言ってくれるというやり取りが実はあの中で起こっていて。

――みんなで一緒に便秘サイトを作りましょうっていう感じになっているっていうことですね。

宝 そうなんです。トップページも見てくれていると思いますので、想いも伝わっていると思うんです。なにせ、僕が本当にそう思っているので。

――あのサイトを見れば、「あ、この人マジでそういうふうに思っているのかも」って思いますよね。

宝 それが伝わってくれているといいんですけどね。本気で腸内フローラを改善して幸せになれって思っていますし、一説によると日本人の3分の1が便秘で悩んでいるって言われています。3分の1の人の一部でも救えたら、超ハッピーじゃないですか。

――そうですね。たしかに、便秘はしんどい。

宝 肛門科に勤めていたときにはこんなにたくさんの人が便秘で悩んでいるんだって驚きました。しかもたくさん患者がいるのに、便秘のことをちゃんとわかっていないんですよ。ちゃんとわかると腸内フローラはまじでヤバイですよ。

――僕があのサイト、何がいいなって思ったかというと、乳酸菌サプリが売れたらいいなというのはあるかもしれないけど、便秘を解消するという目的が一番にあるから、正直乳酸菌を買わないで、治ってくれたらそれはそれでいいしという感じがすごく伝わってきたんですよ。

宝 それがしてほしいことですから。あのサイトの目的はそこなんです。

――乳酸菌サプリを売ることではなくて、便秘を解消して帰ってくれれば良いということですよね。

宝 そうですね。まあ儲かりたいというスケベな宝もいますけど(笑)

 

インタビューを終えて

実は、今回宝さんに1時間くらいインタビューさせてもらったんですが、そのうち半分が「腸内環境はどうしたら良くなるのか?」の話で、その内容は、今回の記事の趣旨とは異なるので、全てカットしました(笑) 

腸内環境の改善について気になる方は、宝さんの便秘サイトに詳しく載ってるのでそっちを見てください。ちなみに僕は今宝さんに切れ痔の相談をしています。

宝さんの過去のレポート一覧

※更新情報は、アルケーのFBページでも流しています。

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